薄手のカーデを羽織って、階段を駆け下りた。

スニーカを履き、鍵と財布を持って外へ出る。


(えっ・・・・・・・)

玄関のポーチには、思っても見なかった人が立っていた。

「ル・・ィ・・・」

「よぉっ!」

そう言ってルイは私に片手を上げた。


「ど・・して・・ルイがここに?」

行き成りのことで頭の中が真っ白になっている私。

「今朝こっち着いた。」

とルイ。


「そう・・・あっ、何も言わずに先に帰ってきてごめんね。

ちょっと体調壊しちゃって・・・・」

私はそう言った。