しばらくしてから、俺は

「アメリカに帰る前に、あいつを迎えに行く前に俺にはまだやらなければならないことがあるから。

俺は、もう大丈夫です。

親父にも俺がついてるから・・・

もう苦しまないで欲しい。

あなたは、今のあなたの家族を大切にしてください。

では」


それだけ伝えて、帰ろうと立ち上がった俺。

「今日、主人と剛にあなたのことを話すわ。

だから、またいつでも来たい時に来ていいのよ。

いつでも待ってるから。」

そう笑顔で俺に言った母。

「はい。」


そう一言答えて俺は家を後にした。