俺にはちゃんと在ったんだ、

もう半分の俺が・・・

俺が望めばいつもそこに・・・

そこまで考えて、俺は母に言う。

「話してくれてありがとう。

それから、俺を産んでくれてありがとうございました。」

そう言って母に頭を下げた俺。

「ルイ・・・

もう一度あなたをこの腕で抱きしめさせて欲しい。」

そう母はいい、俺を力強く抱きしめた。


「こんなに大きくなったのね・・・

こんなに・・・リトルチーフ・・・・」

母は俺を抱きしめながら、肩を震わせ、声を殺して泣いた。