もちろん最初は断ったわ。
でも、どうしても上杉氏の援助がうちの会社にとって必要なものだったので、
私の事を昔から気に入っていた上杉氏の息子に嫁がすという手段をとることにした母。
どんな卑劣な手でも使う母。
私の大切な人たちの人生を、壊すことなど本当にやりかねなかったわ。
私がこの申し出を受けなければ、愛するトレバーとあなたが、路頭に迷うことになる。
そう母は言ったわ。
私は必死だった。
あなたとあなたのお父さんを、愛する家族を守りたかったの。
だから、その場で上杉氏との結婚を承諾したわ。
母にとっては幸いに、私は日本で婚姻届を出していなかったため、
戸籍上は未婚のままだったの。

