ハーフな俺。後編(完結)


俺は、話し出そうとする母親を遮って

話し始めた。

「俺は、ずっとずっとあなたが恋しかった。

でも、その気持ちをどこにもぶつけれずに、

俺の中で押さえ込むしか出来なかった。

今まで、誰にも本当の自分を見せることが出来なかった。

だって、俺自身本当の自分を知ろうとしていなかったから。

俺は、寂しかった。

俺は、苦しかった。

俺は・・・・・・」


そこまで言って、言葉に詰まる俺。

こんなこと言うつもりは毛頭無かった。

でも、今目の前にいる母親の表情は

俺の覚えている通りの、優しい笑顔そのものだった。

今俺にその笑顔が向けられている。

「俺は、ただまたあなたに会いたかった。」

そう言った。