俺は、話し出そうとする母親を遮って
話し始めた。
「俺は、ずっとずっとあなたが恋しかった。
でも、その気持ちをどこにもぶつけれずに、
俺の中で押さえ込むしか出来なかった。
今まで、誰にも本当の自分を見せることが出来なかった。
だって、俺自身本当の自分を知ろうとしていなかったから。
俺は、寂しかった。
俺は、苦しかった。
俺は・・・・・・」
そこまで言って、言葉に詰まる俺。
こんなこと言うつもりは毛頭無かった。
でも、今目の前にいる母親の表情は
俺の覚えている通りの、優しい笑顔そのものだった。
今俺にその笑顔が向けられている。
「俺は、ただまたあなたに会いたかった。」
そう言った。

