リビングに通された俺に、母は
「ゆっくりしていきなさい。
飲み物を用意してきますから、そこで待ってなさいね。」
そう言ってリビングを出て行った。
俺はソファーに腰かけずに、棚に飾られているたくさんの写真を見ていた。
そこには、楽しそうに笑っている母親の姿と、
前に居た男と、それからあの男の子の写真がたくさんあった。
(これが、あいつの今の家族・・・)
そう思っても、不思議と胸は痛まなかった。
ふと一枚の写真が額からはみ出ているのが目に留まった。
ほんの少しのずれなのに、俺は妙に気になってしまった。

