教室まで、鞄をとりに行こうとすると、 陸が教室前で立っていた。 「ほらっ、行って来いっ!」 そう言って俺の鞄を俺に押し付けた。 「先生には、体調不良って言っておいたから、 ほらっ、ばれる前に行けよっ!」 陸はそう言って教室に戻っていった。 俺はそのまま学校を出て駅に向かって走った。 駅に着き、行き先の切符を買う。 一度前に行っただけなのに、 母親の家までの道も、はっきりと覚えていた。 今回は、前回とは違って恐いという気持ちは無かった。