「何だよっ!手離せよっ。」 俺はマリアの手を振り払って睨む。 「ちょっと来て、話あるから。」 俺にひるむ事無く俺を睨み返して言うマリア。 (こいつがこんな風になる時は決まってリサの事だ・・・) そう思ったので仕方なく付いていった。 マリアに連れてこられたのは、屋上だった。 11月ということもあって、少し肌寒いが 今は緊張感から寒さを感じない。 「で、話って・・・?リサのことだろ?」 俺から話を切り出す。