「リサの家庭の事情って何だよっ?

マリア知ってるんだろっ?」

と陸。

「言えない・・・ごめん。」

申し訳なさそうなマリア。

「言えないって何だよ・・・俺らはよぉ。

あいつにとって、何だったんだょ・・・」

クラス中がリサの不在に動揺を隠せない様子。

と、急に何か思い立ったように、立ち上がるマリア。

マリアの向かった先は俺の目の前。

「何だよ?」

「ちょっと来て・・・」

そう言って俺の腕をひっぱって無理やり教室から連れ出す。