ハーフな俺。後編(完結)


~~リサside~~

『今は誰とも居たくない』そう言われた気がした。

私に何かが出来るわけでもなく、ただコクンと頷くことしか出来なかった私。

そのまま、私は一人駅まで歩く。


足取りは重い。


(私、ルイが私と同じ日本人のハーフだってことも、

その事で傷ついていることも、何も知らなかった。

それなのに、お母さんに会おうなんて自分勝手な事いって、最低だ・・・)

ルイに自分を重ねて、私の思いを押し付けてしまっていたんだ。

そのせいで、ルイをまた傷つけてしまった。