~~ルイside~~ 俺を抱きしめるリサの腕が温かい。 ようやく少し落ち着きを取り戻して、リサの腕から離れて涙をぬぐった俺。 「悪いっ、かっこ悪いとこ見せちまって・・・」 誰かの前で泣くことが、どんなことか忘れてしまっていた俺は、どうしていいか分からなかった。 「ぅぅん。これ良かったら飲んで。ぬるくなっちゃったけど・・・」 そう言って、ココへ来る前にリサは駅前のコンビニで買ったペットボトルの水を差し出してくれた。 俺は素直に受け取り、半分ほど一気に飲んだ。