ハーフな俺。後編(完結)


「そう、友達。

だから、陸の気持ちすっごく分かる。

自分を犠牲にしても守りたい物って誰にでもあるんだよ、きっと・・・

これからも私、ルイの笑顔がたくさん見たいんだっ。」


そう言ったリサは立ち止まった俺を置いて、マリアの元へ走っていった。


「・・・ともだ・・ち・・・」

リサの言った、『友達』という言葉が胸につっかかる。


(何だ・・・俺とあいつは、友達だ。

俺もさっきそうあるべきだって自分の中で納得したはず。

それなのに、この胸につっかえたモヤモヤは何だ・・・)