「そう、友達。 だから、陸の気持ちすっごく分かる。 自分を犠牲にしても守りたい物って誰にでもあるんだよ、きっと・・・ これからも私、ルイの笑顔がたくさん見たいんだっ。」 そう言ったリサは立ち止まった俺を置いて、マリアの元へ走っていった。 「・・・ともだ・・ち・・・」 リサの言った、『友達』という言葉が胸につっかかる。 (何だ・・・俺とあいつは、友達だ。 俺もさっきそうあるべきだって自分の中で納得したはず。 それなのに、この胸につっかえたモヤモヤは何だ・・・)