ハーフな俺。後編(完結)


ルイと一緒に水の中に、倒れこんだ私。

「ゴホッ・・・」

水を少し飲んでしまって咳き込む私の横で、

「お前まで倒れてどうすんだよっ。大丈夫か?」

そう言って、ルイは私の濡れた長い髪の毛をかき上げて

私の顔を覗き込んで聞いてきた。

(・・・///・・・近いょ。)

ルイの触れた髪の毛から熱が伝わってくるように、

私の顔はどんどん熱を帯びていくのが分かる。


心臓の鼓動がバクバクって、どんどんスピードをあげていく。

私をじっと見つめるルイから、目が離せない。

「お~いっ。俺ここにいますけど~っ!!」

陸の声でハッとして、我に返る。