ハーフな俺。後編(完結)


「ゆき・・・ごめん。

俺、マジお前のこと大事な妹みたいに思ってて、

それはやっぱ今も変わらない。

ごめん。」


そう言った俺。

「えぇよ。 ただ、ルイはもっと素直にならなあかんで。

ホンマに大切なものも、自分から突き放してたらあかんでぇ。

それだけっ」


そう言って、陸のほうへ歩き出すゆき。

その言葉が胸に突き刺さった。

「ゆきっ。ありがとう」

そうゆきの背後に向かって言う俺。

振り返ったゆきが、

「ええよっ。ルイのファーストキスもらったし。

許したるわっ。」

そう大声で叫んで、ピースサインを作ったゆき。

(陸のやろぅっ///)

顔が赤くなったのを隠すために俺は水の中に潜った。