ハーフな俺。後編(完結)


「おまえっ・・・」

話しかけようとして、リサの真っ赤な目が俺の言葉を奪った。

(また泣かせちまって・・・何やってんだ俺・・・)


「ルイ・・・あのねっ、私ここにいるよ。
どこへも行かなっ・ギュッ」


その瞬間俺はリサを自分の胸に引き寄せ、
抱きしめていた。

「ル・・ィ?」

目を腫らしてるにも関わらず、俺とした約束かも分からないような

言葉を一生懸命守ろうとしてくれるリサ。