ハーフな俺。後編(完結)


(今、雅紀に甘えたら駄目だ。

辛い思いはさせられない・・・)

そう思った私は、

そっと雅紀の手から自分を解いた。

「まさき・・・」

振り返って、雅紀を見た。


私は、あまりに突然のことに取り乱して、

ここまで走って逃げてきてしまった自分が恥ずかしくなって、

「私、こんなとこでこんなことしてる場合じゃない。

戻らなきゃ。ルイのところに。」

と言った。