ハーフな俺。後編(完結)


ガシッ

突然、後ろから抱きしめられた。

「リサ。」

その声が誰だか、すぐ分かった私だけど、

今の私には抵抗する気力もなく、ただ抱きしめられていた。

声の主はただじっと泣いてる私を抱きしめてくれた。


しばらくした頃、

「リサ、俺じゃ駄目なのか・・・」

雅紀の言葉は問いかけと言うより、むしろ自分自身に言ってるかのように聞こえた。