ガシッ 突然、後ろから抱きしめられた。 「リサ。」 その声が誰だか、すぐ分かった私だけど、 今の私には抵抗する気力もなく、ただ抱きしめられていた。 声の主はただじっと泣いてる私を抱きしめてくれた。 しばらくした頃、 「リサ、俺じゃ駄目なのか・・・」 雅紀の言葉は問いかけと言うより、むしろ自分自身に言ってるかのように聞こえた。