ハーフな俺。後編(完結)


「リサッ」

俺がもう一度リサの名前を呼ぶ。

リサはそれに答えることなくすぐさま振り返って、走っていく。


俺はゆきに

「悪いっ。」

それだけ言って、リサを追いかけようとした。

それを雅紀に遮られて、

「俺が行く。」

そう言った雅紀がリサの後を追って行った。


俺はその場に立ち尽くした。

足元が冷たいものが当たっていたので下を見ると、

あいつが食べていたであろうイチゴのカキ氷が
既に暑さで解け始めていた。