「リサッ」 俺がもう一度リサの名前を呼ぶ。 リサはそれに答えることなくすぐさま振り返って、走っていく。 俺はゆきに 「悪いっ。」 それだけ言って、リサを追いかけようとした。 それを雅紀に遮られて、 「俺が行く。」 そう言った雅紀がリサの後を追って行った。 俺はその場に立ち尽くした。 足元が冷たいものが当たっていたので下を見ると、 あいつが食べていたであろうイチゴのカキ氷が 既に暑さで解け始めていた。