「ぷは~っ、いや~美味しかった」
アタシが半分も飲まないうちに久美ちゃんは全部飲み干してしまい、隣のゴミ箱に缶を捨てた。
「じゃあ帰ろっか」
「うん」
とても直ぐには飲みきれないので、ゆっくりと飲みながら帰ることにした。
……次の日。
「ねえねえ、また自動販売機よって行こうよ」
部活の帰り、久美ちゃんが再び誘ってきた。
「いいよ、じゃあ行こうか」
「昨日のアレ、またあるといいな?」
久美ちゃんは、また『お楽しみ』に入っているであろう例のジュースを飲みたいらしい。
「ねえ、あれはもうやめたら? 昨日とかお腹壊さなかった?」
アタシは不安になって聞いてみた。
「ぜ~んぜん。大丈夫だよほんと、すっごく美味しくて忘れられない味なんだから」
ズンズンと、久美ちゃんは自動販売機に向かって歩いていく。
再び自動販売機の前に立ち、コインを投入した。
「それ!」
元気よくボタンを押した久美ちゃんの願いを聞き届けるかのように、例のジュースが出てきた。
「やったあ! 今日は1発で出たよ!」
アタシはもちろん他のジュースを買い、今日も久美ちゃんは美味しそうに一気に飲み干していた。
その次の日からお盆に入り、練習は1週間休みになった。
アタシはこの期間を利用して宿題を片付けてしまおうと毎日図書館に通いつめた。そして、休みも中盤に差し掛かった頃の夕方、図書館帰りに学園の前を通ったとき、例の自動販売機の前で久美ちゃんを見つけた。
「久美ちゃん!」
「あ、なんだ加奈子か」
久美ちゃんはジュースを買っていた。手には例のジュースの缶が握られていた。
アタシが半分も飲まないうちに久美ちゃんは全部飲み干してしまい、隣のゴミ箱に缶を捨てた。
「じゃあ帰ろっか」
「うん」
とても直ぐには飲みきれないので、ゆっくりと飲みながら帰ることにした。
……次の日。
「ねえねえ、また自動販売機よって行こうよ」
部活の帰り、久美ちゃんが再び誘ってきた。
「いいよ、じゃあ行こうか」
「昨日のアレ、またあるといいな?」
久美ちゃんは、また『お楽しみ』に入っているであろう例のジュースを飲みたいらしい。
「ねえ、あれはもうやめたら? 昨日とかお腹壊さなかった?」
アタシは不安になって聞いてみた。
「ぜ~んぜん。大丈夫だよほんと、すっごく美味しくて忘れられない味なんだから」
ズンズンと、久美ちゃんは自動販売機に向かって歩いていく。
再び自動販売機の前に立ち、コインを投入した。
「それ!」
元気よくボタンを押した久美ちゃんの願いを聞き届けるかのように、例のジュースが出てきた。
「やったあ! 今日は1発で出たよ!」
アタシはもちろん他のジュースを買い、今日も久美ちゃんは美味しそうに一気に飲み干していた。
その次の日からお盆に入り、練習は1週間休みになった。
アタシはこの期間を利用して宿題を片付けてしまおうと毎日図書館に通いつめた。そして、休みも中盤に差し掛かった頃の夕方、図書館帰りに学園の前を通ったとき、例の自動販売機の前で久美ちゃんを見つけた。
「久美ちゃん!」
「あ、なんだ加奈子か」
久美ちゃんはジュースを買っていた。手には例のジュースの缶が握られていた。

