……大ちゃんさんは、話を終えると大きな身震いをして続けた。
「翌日、俺は何もなく無事だったけど、木村と波多野は病院に運ばれた。二人とも命に別状はなかったそうだけど、顔に奇妙な歯型みたいなものが残されていて、心なしか老け込んでしまったように見えた。もしかしたら老婆は二人から若さを吸い取っていったのかもしれないな。二人はあの日のことはよく覚えていないらしい。老婆を見た瞬間に襲われたから、すぐに気絶をしてしまったそうだ」
私は思わず手を顔に当てた。まるで急に自分の顔がしぼんだかのような気がしたのだ。
「キミも合宿所を使う時には気をつけなよ。今もまだ老婆は出るらしい。それにアソコの合宿所には、まだ他にも色んな噂があるからね……」
大ちゃんさんはそう言うと、同じく運動部の能勢さんと徹さんを見た。
二人がそれを受けてニヤリと口元を歪ませたのを私は見逃さなかった……。
「翌日、俺は何もなく無事だったけど、木村と波多野は病院に運ばれた。二人とも命に別状はなかったそうだけど、顔に奇妙な歯型みたいなものが残されていて、心なしか老け込んでしまったように見えた。もしかしたら老婆は二人から若さを吸い取っていったのかもしれないな。二人はあの日のことはよく覚えていないらしい。老婆を見た瞬間に襲われたから、すぐに気絶をしてしまったそうだ」
私は思わず手を顔に当てた。まるで急に自分の顔がしぼんだかのような気がしたのだ。
「キミも合宿所を使う時には気をつけなよ。今もまだ老婆は出るらしい。それにアソコの合宿所には、まだ他にも色んな噂があるからね……」
大ちゃんさんはそう言うと、同じく運動部の能勢さんと徹さんを見た。
二人がそれを受けてニヤリと口元を歪ませたのを私は見逃さなかった……。

