学園怪談

「どうしましょう、やっぱり警察に連絡した方が良いのではないでしょうか?」
 奥さんはキョトンとした顔のマリオを抱いたまま心配そうに言った。
「待って。でも、誰かのいたずらかも知れないし」
 翔一が待ったの声をかける。
「そうでございますね。確かにイタズラの可能性もございますが……」
 俺と小松っちゃんは、そんなやり取りを見ながら話をしていた。
「どう思うよ小松っちゃん?」
「ふーむ。旦那の不在中を狙った予告状に、絵斬り般若、そして美人妻……何やら事件の匂いがするな。ただのいたずらとは思えない気がする」
 そんな俺達に気づいた翔一は、申し訳なさそうな顔で近づいてきた。
「なんかごめんよ変な事件に巻き込んでしまって。もう大丈夫だから……」
 翔一の肩に優しく手を乗せると、小松っちゃんは笑顔で言った。
「水臭いぞ、僕らは友達だろう? お前を一人になんてしないよ。今日は泊まらせてくれないか?」
 翔一は驚いたような、それでいて安心したような顔を見せた。
「そうだよ翔一、何か起こるのかもしれないし、本当にただのイタズラかもしれない。真相はまだ分からないけど、少しでも人数は多い方が心強いだろう?」
 そう言うと、翔一の顔がみるみる笑顔に変わった。
「う、うん! ありがとう二人とも!」
 俺達3人はガッシリとスクラムを組んだ。
「……徹君」
「なんだい小松っちゃん?」
「次回へ続くぞ!」
「お、今回は学園怪談始まって以来のシリーズ物ですか!」
「な、何を急に言ってるんだい二人とも?」 
 翔一がポカンとした顔で聞いてくるが、俺達もなんでこんな言葉が口を伝って出てくるの分からなかった。
 そして、小松っちゃんと俺は、誰に対してなのか分からないが、ピースサインのまま最後に一言。
「次回もお楽しみに!」