ところが、この5日後の夜。
『不幸のメール このメールが届いた人は、4日以内に25人の人に同じ内容のメールを出さないと呪われます』
「おいおい、25人とは随分と多いんじゃないか? こんなにいっぱい送れるかよ」
僕はもちろん無視したよ、まったく性質の悪いイタズラだよ。
でも気になったことは人数のことだけじゃなかった。タイムリミットの日付が『4日』と、短くなっていたこと、そして、『不幸が訪れます→呪われます』と文面が変わっていたのはとても気がかりだった。
4日後、学園中が『不幸のメール』の噂を耳にした。
「おい、メール見たか?」
「ああ、見たよ。25人だろ? 無理無理。そんなの送る奴いるかよ」
どうやら僕たち以外にも『不幸のメール』が届いた人がいるらしい。やはり大里君のように真に受ける少数の人が友人に送っているのが原因だろうか?
僕は大里君が気になった。彼はもしかしたら送ったんじゃないだろうか?
……。
「ああ……送ったよ」
彼はやっぱり送っていた。
「こんなメールさ、無視したほうがいいよ。ただのイタズラじゃん」
大里君も曖昧に返事はしたものの、しかし、事はそれほど簡単な問題じゃなかった。
その日の夜。
『不幸のメール このメールが届いた人は、3日以内に125人の人に同じ内容のメールを出さないと大怪我をします』
また、内容の少し変わったメールが届いた。リミットは3日。そして、『呪われる→大怪我をする』に格上げされている。人数も125人と、僕の友人のメルアドよりも多い人数に増えていた。これだけ増えたら、仮に僕がメールを送るとしても、相当に骨が折れるね。
3日後はただ事じゃなかった。クラス中、学校中に『不幸のメール』が広がり、緊急の学園集会が開かれ、学園長から不幸のメールが来ても回さないようにといった話がなされた。
……大里君は下を向いたまま青い顔をしていた。彼はきっとまたメールを手当たり次第に回したのだろう。学園の生徒や、その他の友達、知りうるアドレス125件に不幸のメールを送信したに違いない。
でも、まだ騒動は終わらなかった。
『不幸のメール このメールが届いた人は、4日以内に25人の人に同じ内容のメールを出さないと呪われます』
「おいおい、25人とは随分と多いんじゃないか? こんなにいっぱい送れるかよ」
僕はもちろん無視したよ、まったく性質の悪いイタズラだよ。
でも気になったことは人数のことだけじゃなかった。タイムリミットの日付が『4日』と、短くなっていたこと、そして、『不幸が訪れます→呪われます』と文面が変わっていたのはとても気がかりだった。
4日後、学園中が『不幸のメール』の噂を耳にした。
「おい、メール見たか?」
「ああ、見たよ。25人だろ? 無理無理。そんなの送る奴いるかよ」
どうやら僕たち以外にも『不幸のメール』が届いた人がいるらしい。やはり大里君のように真に受ける少数の人が友人に送っているのが原因だろうか?
僕は大里君が気になった。彼はもしかしたら送ったんじゃないだろうか?
……。
「ああ……送ったよ」
彼はやっぱり送っていた。
「こんなメールさ、無視したほうがいいよ。ただのイタズラじゃん」
大里君も曖昧に返事はしたものの、しかし、事はそれほど簡単な問題じゃなかった。
その日の夜。
『不幸のメール このメールが届いた人は、3日以内に125人の人に同じ内容のメールを出さないと大怪我をします』
また、内容の少し変わったメールが届いた。リミットは3日。そして、『呪われる→大怪我をする』に格上げされている。人数も125人と、僕の友人のメルアドよりも多い人数に増えていた。これだけ増えたら、仮に僕がメールを送るとしても、相当に骨が折れるね。
3日後はただ事じゃなかった。クラス中、学校中に『不幸のメール』が広がり、緊急の学園集会が開かれ、学園長から不幸のメールが来ても回さないようにといった話がなされた。
……大里君は下を向いたまま青い顔をしていた。彼はきっとまたメールを手当たり次第に回したのだろう。学園の生徒や、その他の友達、知りうるアドレス125件に不幸のメールを送信したに違いない。
でも、まだ騒動は終わらなかった。

