布の上から、彼女を背中越しに優しく抱きしめた……すると。
ドサッ!
こもった音と共に、傍らに何か落ちた。
「ん……こ、これは!」
博人は驚愕した。
そこに落ちていたのは、醜く焼けただれて付け根の部分から吹き飛ばされた……人間の腕だった。
「博人……私はもう……ダメなの……」
「あ、ああ、ああああああ!」
途端に布の下にはボタボタと血が滴り落ち、ピチャ、ピチャと細かい肉片が美由紀の体から剥がれ落ちていく。
「私……爆死しちゃったから……こんな……」
そしてゆっくりと現れた布の下の顔は……。
「う、うわあああああああああ!」
博人は絶叫を上げた。
そこには愛していたかつての美由紀の面影はなかった。焼けただれた肌、あちこちが吹き飛んで陥没のある顔、肉の焼け焦げた嫌な匂いが漂い、片方の目と鼻が見当たらなかった。
「さようなら、博人」
美由紀がそう言い残すと、布が炎に包まれて、彼女の体ごと焼き尽くして消えてしまった。
博人はそのまま気絶をしてしまい、意識を失った。
……翌日、用務員さんによって博人が理科室で倒れているのが発見された。特に外傷とかはなかったそうなの。
……。
「結局、美由紀さんが生き返ったという事実はなかった。でもね、私には一晩だったけど本当に生き返れたんじゃないかと思うんだ」
紫乃さんは寒気がするのか、両手で足を摩擦する。
「博人さんはその後はどうしたんでしょう?」
「う~んとね、確かその後は普通の生活に戻ったってことらしいよ。美由紀さんが本当に死んだことを実感できたのかもね。だって……その……死亡した時の彼女をナマナマと見ちゃった訳だしね」
私も寒気を覚えた。
本当に生き返れたとして、もう一度ひと目だけでも会いたいという人がいたら、自分の無残な姿を見せてでも会うのだろうか?
私が美由紀さん同じ立場だったらどうするだろうか?
私の胸に、いつまでも終わらない葛藤が続いていた……。
ドサッ!
こもった音と共に、傍らに何か落ちた。
「ん……こ、これは!」
博人は驚愕した。
そこに落ちていたのは、醜く焼けただれて付け根の部分から吹き飛ばされた……人間の腕だった。
「博人……私はもう……ダメなの……」
「あ、ああ、ああああああ!」
途端に布の下にはボタボタと血が滴り落ち、ピチャ、ピチャと細かい肉片が美由紀の体から剥がれ落ちていく。
「私……爆死しちゃったから……こんな……」
そしてゆっくりと現れた布の下の顔は……。
「う、うわあああああああああ!」
博人は絶叫を上げた。
そこには愛していたかつての美由紀の面影はなかった。焼けただれた肌、あちこちが吹き飛んで陥没のある顔、肉の焼け焦げた嫌な匂いが漂い、片方の目と鼻が見当たらなかった。
「さようなら、博人」
美由紀がそう言い残すと、布が炎に包まれて、彼女の体ごと焼き尽くして消えてしまった。
博人はそのまま気絶をしてしまい、意識を失った。
……翌日、用務員さんによって博人が理科室で倒れているのが発見された。特に外傷とかはなかったそうなの。
……。
「結局、美由紀さんが生き返ったという事実はなかった。でもね、私には一晩だったけど本当に生き返れたんじゃないかと思うんだ」
紫乃さんは寒気がするのか、両手で足を摩擦する。
「博人さんはその後はどうしたんでしょう?」
「う~んとね、確かその後は普通の生活に戻ったってことらしいよ。美由紀さんが本当に死んだことを実感できたのかもね。だって……その……死亡した時の彼女をナマナマと見ちゃった訳だしね」
私も寒気を覚えた。
本当に生き返れたとして、もう一度ひと目だけでも会いたいという人がいたら、自分の無残な姿を見せてでも会うのだろうか?
私が美由紀さん同じ立場だったらどうするだろうか?
私の胸に、いつまでも終わらない葛藤が続いていた……。

