‥‥。 そっか、だよね。 気分は下がる、でも心拍数はまだ早いまま。 「‥彼女さんに貰ったものなんですね。それは、本当に届けてよかった。」 告白したわけでもなんなら知り合いなんかでもないけど、好きな人に好きな人がいることを知った今私はどうしようもなくこの場から離れたくなった。 「その私、急いでるんで。」 素っ気なく言う。 「引き留めてすみません。ありがとうございました。」 彼は私に視線を合わせて薄く微笑む。 私も薄く口角を上げて軽く会釈をして早足に 階段をのぼった。