「はい、どうぞ〜!」

出来たてのクレープを受け取ってみると、思った以上のボリュームだ。

少食な私にとっては、全部食べ切れるか分かんないけど、まずはひとくち。

パクッ。

もぐもぐ。

「‥‥‥!」

なにこれ‥‥‥!

食べれば食べるほど、生クリームの甘さといちごの甘酸っぱさが程よく際立って、とっても美味しい!

今まで、なにを食べてもあまり美味しいと感じなかったのに。

「蒼、どう? 美味しい?」

陽向くんの問いかけに、大きく頷く。

「美味しい」

「でしょ〜! ほんと、ここのクレープ屋さんは絶品なんだ」

そう言って、陽向くんもクレープを美味しそうに食べる。

美菜ちゃんや琉輝くんもクレープを頬張っては、思わず笑顔が溢れている。

第4水曜日にしか販売しないのが、少しもったいないくらい。

それほど、クレープがとっても美味しい。