「ほらほら、もっと寄ってください」
「え、っと……その……」
「彼女さん照れちゃってかわいい。彼氏さんがもっとくっついてあげてくださーい」
「わかった」
「ひゃっ…」
素直に返事をした先輩はわたしの肩に手を回して引き寄せた。
驚いて小さく声を上げる。
先輩を見上げると先輩もわたしを見ていた。
ち、近い……。
「いいですね。最高です」
「めっちゃかわいいカップル」
女の子ふたり組がなにか言ってるけど、それ以上に緊張してしまってなにも聞こえない。
いつもと変わらない様子の先輩にわたしは口をパクパクさせてしまう。
「……かわい」
「は、恥ずかしいです……もういいですか?」
「はい。素敵に撮れましたよ」
満面の笑みの女の子からスマホを受け取った先輩。
「ありがとな」
「わ、かっこいい……!お似合いカップルですね」
「こちらこそです。かっこいい彼氏さんとかわいい彼女さん見れて幸せもらいました」



