イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。



笑顔で返すと、先輩もやわらかく微笑んでくれた。

その表情が本当に優しくて、心臓がドキッと音を立てる。


先輩のこの顔、もっと見たいなぁ。



「あれ?でも貸し切ったんじゃ……」

「優乃が人が多いほうがいいって言ってたから」

「え?あ、なんかすみません。それに、お客さんがたくさん並んでさっきのアトラクション、すぐに乗れないですね」

「いいよ。……助かった」

「先輩?」

「なんでもない。せっかくだし、別のに乗ろうか」

「はい!」


先輩の言葉に頷いて歩き出す。

わたしが乗りたいアトラクションの列の最後尾に並んだ。



「このアトラクションに出てくるキャラクターがとてもかわいいんです。わたしもぬいぐるみとか持ってて部屋に飾ってます」

「へぇ。どれ?」

「どれだと思いますか?」

「…………」


わたしの質問に対して黙ってしまった先輩にハッとする。

あ、わたしばっかり話してめんどくさかったかな。


わがまま言ったりはしゃいだりして、うんざりしちゃうよね……。


自分のテンションの上がりように少し反省する。