「先輩……?」
「あ、あー……余裕だな」
「ね、すごく楽しかったですよね!」
「そうだな」
「もっかい、乗りたいです!」
「え、」
「え?」
驚いたようにわたしを見る先輩。
わたしもその反応に驚いて先輩を見つめた。
目を丸くさせる先輩は、初めて見る顔でなんだか嬉しくなる。
先輩も驚いたりするんだ。
いつもかっこよくて優しくてクールな印象だったけど、やっぱりわたしたちと変わらないよね。
当たり前なんだけど。
「とりあえずいったん出口から出ましょう」
先輩に声をかけて出口へ向かう。
そこで、さっきと違う雰囲気を感じた。
「あれ……?」
たくさんの人の声が聞こえる。
出口から見えるゲート付近を覗くと、テーマパークらしい光景が広がっていた。
そこから視線を動かすと、他のアトラクションにもたくさんの人が並んでいる。
「お客さんがたくさん入ってますよ」
「いやだ?」
「全然!みんなの楽しそうな姿を見れるのも楽しみのひとつですよ!」



