おれは優乃と楽しくデートさせてもらうわ。



「いいよ。行こう」

「やった!うれしいです〜!いっつも甘えてしまいすみません。でも本当にうれしいです。楽しみ!」



本当に喜んでいてうれしそうに笑う優乃に、おれまでうれしくなる。

絶対に楽しませよう。

いっぱい優乃を甘やかせる。
こんなかわいい優乃が見れるなら、いくらでも。



「おれも楽しみ。いつ行く?」

「来週テストなので、テスト終わった次の日の土曜日とかあいてますか?」

「うん。その日にしよ」

「えへへ、テストがんばったご褒美です〜!これでがんばれます!」

「勉強もわかんなかったらおれに聞いて。これでも勉強はできるほうだから」

「なにからなにまで、ありがとうございます!また頼らせてもらいます」



優乃の笑顔にもう何度目かわからない、心臓が音を立てた。

もっと笑顔を見たい。
おれが笑顔にさせたい。


優乃を誰にもとられたくない。


誰かに対してこんなことを思ったのは生まれて初めてだった。