「そうですね!ゆっくり歩きながらお話って楽しいですもんね」
あぁ、天使。
いま花が咲いたぞ。
優乃の笑顔に癒されながら、並んで歩く。
校門前で待っていた専属の運転手は驚いたような表情をして引き止めてきたけど、おれの「歩きたい気分」っていう気分にしぶしぶ引き下がった。
隣に優乃がいて歩く道は悪くない。
車ではわからないことに気づける。
「コンクリートからタンポポ出てますよ。強いですね。かわいい」
そんなことに気づいて教えてくれる優乃がかわいい。
あー、まじでやばいな。
「かわいいですよね?わたし花ってけっこう好きなんです。苗字に花がつくから余計に」
おれに笑顔を向けてそんな話をする優乃。
ほんと、なんなんだ。
優乃を見てるとずっと心臓のあたりがうるさいし、痛いし、かわいいしか出てこない。
「かわいすぎてどうしよう……」
「あ、伊月先輩もかわいいって思います?いいですよね」
ずっとかわいい優乃に心臓が壊れそうになりながら、目的地のパンケーキの店に来た。
優乃のおすすめの店らしい。
普段はこういう店には来ないけど、優乃と来るならいいな。



