「あっ、先輩がめちゃめちゃすごい方なんで、わたしのほうが特別ですね」
ハッとしたような表情をしたかと思えば、そんなセリフ。
あぁもうまた……。
ほぼ無意識に手を伸ばし肩に手を回す。
「先輩?」
「抱き締めさせろ」
「…?はい」
不思議そうに首を傾げたけど、頷いてくれた優乃に胸のあたりがぎゅっとなった。
優乃といるとまじでおかしい。
許可も得たし遠慮なく腕を回して力を込めた。
小さい。
いい匂いする。
優乃の頭頂部が見えるほどの身長差。
……いいな。
「あの……」
「なに」
「なんか、すごくドキドキしてきたので、離してほしいです」
「無理」
「えぇ!?でも、わたし授業中ですし……」
「一緒にサボろ」
「それはだめです。わたしバカなので、こういうところで稼がないといけないんです」
「おれが勉強教えてやるよ」
「それはぜひ教えてもらいたいです!でもサボりはだめです。先輩も授業戻りましょ?」



