優乃に触れた手を見つめるだけで、心臓がバクバクとうるさく音を立てる。
やべー。まじでおれ、おかしい。
早く放課後になんねぇかな…。
「要、顔」
「なんだよ」
「嬉しそうだね」
「べつにそんなんじゃねぇし」
「そんなに花咲さんと会えるの楽しみ?」
「は?なんで知ってんだよ。ストーカーか?」
「要がわかりやすいんだよ」
放課後を待つおれに、ニヤッと笑みを浮かべる七海。
こいつのこの顔は腹立つな。
わかったような顔されるのはムカつく。
……けど、いまは気分がいいから許してやろう。
「要くん、今日の放課後……」
「無理」
「え、まだ言ってないのにぃ」
「もうお前らの誘いには乗らねぇ」
「どうして?」
「つまんねぇから」
授業の合間の休み時間と昼休み。
いつものように女が声をかけてくるけど、すべてテキトウにあしらう。
まだブーブーうるせぇブタみたいな女を視界から外しスマホを見る。



