キッチンからスポンジケーキとホイップクリーム、いちごや缶詰、お菓子などたくさん持ってくる。
要くんはひとつひとつ驚いたような反応をしたあとに笑顔になった。
「まずホイップクリームを全体につけましょう」
「おれしてみたい」
「いいですよ」
要くんに渡すと綺麗にホイップクリームをスポンジ全体に馴染ませる。
そのあと、しぼりでバラなんかも作っててすごく器用。
「かわいいです!」
「ちょうどこの前教えてもらったんだ。優乃が前に一緒に料理とかしたいって言ってたから、いま勉強中で」
「えぇ!?要くん忙しいのに、料理も勉強してるんですか」
「優乃に教えられたら一緒にできるだろ」
要くんって本当に甘すぎるよ。
優しすぎるよ。
わたしが幸せをあげたいのに、喜ばせたいのに、それ以上にもらってしまう。



