でも、心の準備が必要なんだよ。
要くんにも伝えときたかったし。
うちの家族パワフルだよって。
もう遅いけど。
「気を取り直して、どうぞこちらへ」
「わ、なにこれ」
わたしの部屋へ要くんを通す。
驚いたように部屋を見てくれた。
いっぱいがんばったんだ。
「要くんのお誕生日会です。昨日みたいな大きなパーティーとは違いますけど、わたしはこうして育ったので」
要くんのいる世界を見せてもらった。
だから、今度はわたしの世界を見てもらおうと思ったんだ。
たくさん風船を膨らませて、かわいいライトや要くんとの思い出の写真を現像して飾っている。
「すごい。ありがとう」
「えへへ。スポンジも焼いてあるんです。一緒に飾り付けしましょう」



