まだ夢見心地の中、シャワーを浴びて帰る支度をする。



「優乃まじでかわいい」


要くんがいきなりぎゅって抱きしめてくれる。

うれしくてわたしも抱きしめ返す。



「要くんもすごくかっこいいですよ。服もありがとうございます」



要くんが着替えを用意してくれたんだ。

昨日着てきた服を着ればいいかなって思ってたんだけど、要くんがプレゼントしたいって。

でも、萌ちゃんのところの服だから本当にかわいくて、着るとテンションが上がった。




「ううん、いきなり泊まらせて悪かった」

「いえ……ちょっと期待して、泊まるかもって家に連絡してたので」

「え、なにそれ。かわいすぎ」



要くんはいまも変わらず「かわいい」って言ってくれる。

何回言われても慣れないし、うれしくて照れてしまう。