「……食べたい」

「ほ、ほんとに食べたらだめですよ」

「例えじゃん」

「要くん」

「うん?」

「もっと、くっつきたい……」


そう言っておれの首に手を回し抱きついてくる優乃に、何度も立て直した理性は完全に壊れた。

余裕なんてない。



「今日は止めねぇから」



もうどっちの熱かわからない。

お互いの体温が溶け合って同じになる。


一生とか不明確な言葉は好きじゃないけど、優乃とは一生を信じたいと思った。


これからも大切にしたいのは優乃ひとり。

それはぜったい、一生、変わらない。