瞳を潤ませた優乃がかわいすぎて心臓が大きく音を立てる。
あぁもう、なんでもいいから優乃とふたりきりになりたい。
空気なんてくそくらえだ。
そう思うくらいに、優乃しか見えない。
「かなちゃん……かっこいいわ」
「要もそんなにだれかを想えるようになったんだな。優乃ちゃんに感謝だ」
ピリっとしていた空気がいっきに緩んだ。
なぜか両親も涙目になっている。
「要は勘違いしてるかもしれないけど、伊月に見合うか試したのは優乃ちゃんじゃなくて要のほうだ」
「は……?」
でも、優乃を誘えって言われたとき。
『伊月の人と付き合うってことはそう簡単じゃない。見極めさせてもらうよ』
たしかにそう言っていた。
優乃を見極める、わけではなくおれ?
わかりにく。だとしたら日本語ヘタクソかよ。
「伊月の人と付き合うのは大変だ。彼女の気持ちよりも要、お前自身の気持ちがもっと重要になる」



