ここではっきりと終わらせておきたい。
優乃しかいないって認めてもらう。
これからの不安要素は優乃のためにもなくす。
「じゃあお前には伊月の今後を任せられない」
「えっ、それは……」
「優乃」
声を上げた優乃の頭に手を置く。
不安に歪んだ表情を安心させるようにぽんぽんとした。
おれの顔を見ると優乃も少し落ち着きを取り戻す。
「それだけで下ろされるのは優乃のせいじゃない、おれの問題だ。おれにしかできないって思わせてやるよ。けど、そこまでがんばるためには優乃が必要なんだ」
もう優乃がいないときのおれには戻れない。
今後も優乃がそばにいないといけない。
優乃はおれには欠かせない存在だ。
「認めてもらわなくてもいいよ。嫌でも認めさせてやるから」
「要くん……」
優乃がおれのスーツの裾を控えめにきゅっと握る。
その手をとり指を絡めて繋いだ。



