自分の娘とおれをくっつけたかったんだろうけど、そういうやつには興味ない。
おれにはもう優乃しかありえない。
どんなに世界的にすごいところの令嬢だとしても、おれはぜったいに優乃を選ぶ。
「要、来たね」
両親がいるところに優乃を連れてきた。
親父はグラスを置いて、おれをじっと見る。
母さんもおれと優乃を交互に見ている。
「おれがお付き合いさせてもらってる花咲優乃さん。優乃、このふたりがおれの両親」
「は、はじめまして。花咲優乃です……!」
優乃から今日いちばんの緊張が伝わる。
声も上ずったけど、それすらかわいいな。
と両親の前なのに笑みがこぼれた。
「あら、かなちゃんが笑ってるわ」
「かなちゃん……?」
「その呼び方やめて」
「こら、母さんがそう呼ぶならお前はかなちゃんだ」
優乃がおれを見てから笑った。



