「お、要くんが来てくれたよ。誕生日おめでとう」
「要さん、おめでとうございます」
「いま七海くんの彼女さんのことを……」
「あの、遮って申し訳ないですが、そちらの女性は僕がお付き合いさせていただいている方です」
「……え?」
さっきまで笑って話していた周りの空気が固まる。
七海だけ笑いをこらえている。
悪趣味すぎるだろ。
優乃は優乃で状況をわかっていないみたいだし。
「花咲優乃さんです。彼女は一般家庭で育ち、こういう場は初めてですので今日は少し緊張していますが、皆様にぜひ紹介したいと思い来てもらいました」
「そ、そうなんですね。とてもかわいらしく素敵な女性で、お似合いって言い方が合っているかはわかりませんがお似合いですね」
「ふたりとも華があるからいいわね」
「ありがとうございます。また改めて、ご紹介させてください」
軽く頭を下げると、優乃も戸惑いながらも頭を下げた。



