【要side】


電話やメッセージのやりとりはしていても、優乃に直接会えていない日々。

長期休みはいつも以上に仕事を入れているから仕方がない。


おれも将来は親の跡を継いで会社も社員も背負わないといけないから。


だからすでに会議に参加したり、企画を出してみたり、と将来のための勉強をしている。


そこまで苦じゃねぇし、それなりに楽しさも見出してはいる。



けど、それとこれとは話がべつだ。


優乃には毎日でも会いたい。

まじで別荘に泊まりに行った2泊3日は最高だった。


ずっと優乃がそばにいるあの時間は、生きてきた中でいちばん幸せだったかもしれねぇ。

いや、ぜったいにいちばん幸せな時間だった。


隣を見れば優乃がいて、朝から夜まで顔を見合わせられる。


この世にこんな幸せなことがあるのかと、ある意味衝撃を受けた。


優乃といるだけで幸せだと実感した、のに。


ここ最近は会えない。