頭の中をぐるぐると疑問が巡って目が回りそう。

だけど、わたしは決めたから。


もっと要くんに近づきたいし、要くんのことをいちばん知っている人になりたい。


そのためにこれは、避けてはいけないよね。



「要くん、萌ちゃん。なにも知らないわたしだけど、何卒よろしくお願いします……!」

「優乃は優乃でいいから」

「もっちろん!とびきりかわいくしてあげるわよ」


心強いふたり。

わたしもここで変わりたい。


堂々と要くんの隣に立てるようになりたい。


もっと要くんに近づきたい。


要くんのいちばんの特別になるために、いろんな要くんを知りたいんだ。