それで西園寺さんも望んでいるなら、わたしはどうすればいいのかわからないもん。
要くんのこと大好きで離れたくない。ずっと一緒にいたい。
わたしにはそれだけしかない。
「私は引くわ。いや、元々好きではなかったけど」
「わたしは要くんが大好きです」
「うん、それはわかったわ。あなたみたいな子なら私もお友達になりたいもの」
「ほんとですか?ぜひ、仲良くしてもらいたいです。わたしも西園寺さんとお話できて楽しいので」
「婚約者って聞いてもまったく怯まないし、家のこと言われても嫌な顔しないし、それどころか仲良くしたいっていい性格してるわ」
西園寺さんがふっと笑った。
その顔は優しさがあり、わたしも自然と笑顔になる。
「萌でいいわ、優乃。私、要さんと同級生よ」
「では、わたしのひとつ上ですね。じゃあ、萌さん?」
「せめてちゃん付けがいいわ。わたしのことそう呼んでくれるお友達がいないの」
「萌ちゃん!うれしいです」



