話についていけない。
婚約者がいるのにわたしと付き合ってるの?
でも、親が勝手に決めたってことは、ぜったいってわけでもないのかな?
わたしにはわからない。
「とりあえず暑いから入れてくれない?」
「あ、はい。わかりました」
たしかに外で長時間話すのは暑い。
わたしも帰って来るだけで汗をかいたから、部屋で涼みたいし。
「どうぞ」
「……こっからこっちが家?」
「はい、そうですけど」
「隣は?」
「べつの方のお部屋です」
「えぇ!?この階すべてでもなく、この部屋だけ?狭すぎない?」
「そうですか?ちょっと狭いかもですけど、4人暮らしには十分ですよ」
西園寺さんを部屋に入れて、リビングのソファに座るよう声をかけた。
驚いたようにキョロキョロと部屋を見ている。



