「理沙ちゃん、今日はありがとう。バイトがんばってね」
「こちらこそ。また遊ぼうね」
カフェを出てすぐに理沙ちゃんとも別れる。
理沙ちゃんは時計を確認して、小走りでバイトへ向かった。
やりたいことはなくても、バイトとかなにかがんばるものがあるのはいいな。
わたしもバイトしてみようかな。
いや、その前にわたしは勉強がだめだめだからそんな余裕ないか……。
できることから意識してやってみようかな。
考えながら歩いているといつのまにかマンションの前に着いた。
「要さんとお付き合いしている女性と言うのはあなた?」
「え?」
エントランスから入ろうとするけどその前に声をかけられた。
聞いたことない声。
顔を向けても知らない同年代の女の子だった。
「えっと、」
いま、要くんの名前を言ったよね?
知り合いなのかな?
「はい、そうですけど……」
とりあえず質問の内容に答えた。



