準備は完ぺき。
優乃の前ではスマートにいきたいから。
「要くん、お金……」
「いらない。代わりに優乃が手を繋いで案内してくれたらそれでいい」
「でも、つぎはわたしが……!」
そんな優乃に返事をしたけど、つぎもおれが払った。
金目当てで近づかれることはあった。
優乃はそうじゃないと改めて感じる。
おれが払うことが不満なのか口を尖らせている。
そんな顔すらかわいすぎて、いますぐキスして押し倒したくなる。
「じゃあ、最後に優乃が好きないちご飴、おれのぶんも買って?」
「はい!喜んで!!」
笑顔になった優乃はおれの手を引いて、いちご飴が売っている屋台を探す。
そこでいちご飴をふたつ買う。
買ってもらうとか変な感じだ。
不思議な気分になる。
けど満足気にしている優乃を見たらなんでもよくなった。
「食べましょうか。花火が見えるところ……」
「場所はとってある」
「え?」
「来て」



