「からあげ、おいしそう。わたしからあげ好きなんです」
「買ってみるか」
優乃が言うならいくらでも。
おれも好きなもの共有したいし。
「いらっしゃい。お、彼氏さんイケメンだね。彼女さんもべっぴんだ。お似合いカップルだね」
「えへへ、」
おっさんの言葉に優乃が照れながら笑う。
馴れ馴れしいけど、悪い気はしない。
お似合いカップルなんて当たり前だけどな。
「からあげ大きいサイズひとつください」
「はいよ」
「ひとつでいいのか?」
「はい!一緒に食べましょう」
かっわ……。
一緒にって一緒にだよな。
それ最高だろ。
「彼氏さん、メロメロだね。かわいいおふたりさんだからサービスしといたよ」
「ありがとうございます」
笑顔でお礼を言って財布を出そうとする優乃を止めておれが出す。
優乃に払わせるわけにはいかない。
それに、カードが使えないと事前に調べてちゃんと現金を持ってきたんだ。



