優乃がおかしそうに笑う。
けっこう本気だったんだけど。
だってかっこ悪いところ見せたくねぇし。
おれは出会ってから優乃の喜ぶこと、優乃が楽しいことばかり考えてる。
優乃にかっこよく思われたい。
だれかに合わせるとか、だれかのためにとか無縁だった。
けど、そうやって仲を深めていくし、自分自身も成長するんだろうな。
なんて、こんなことを考えるようになったのは優乃のせいだ。
こんな自分も悪くないけどな。
「要くんはなにかしたいことありますか?」
「おれはこうやって優乃といるだけでいい」
優乃に手を伸ばして髪に触れる。
サラサラな髪は触り心地が最高でずっと触ってたいくらい。
髪だけでなく、優乃に触れたらもう離れたくないほど夢中になる。
「っ、それは反則です……!」
「なんで?」
「……うれしくて、ドキドキするから……っです……」



