ずっと優乃といれるなんてやばいな。

にやける顔を抑えながら、初めて利用する海の家の更衣室で着替えた。


まぁまぁだな。


けど、優乃がいつも海に行くときは海の家を使ってたって言ってたから。


そう思うと、悪くない。


更衣室から出ると相変わらずの人の多さ。

でも、人が多いのは悪いことだけじゃないとすでに知っているから、よしとしておく。



「ねぇ、ひとり?すっごくかっこいいね。お姉さんと一緒に遊ばない?」

「無理」


知らない女に声をかけられて、短く答える。

お前じゃなくておれは優乃と早く遊びたいんだよ。



「え、即答かい。あたしを見てから言いなよ」

「どっか行け。声かけんな」

「あたし見たら気が変わるって。これでもミスコン1位とったことあるんだよ」



自信ありげな女がおれの腕に自分の腕を絡めて胸を押し付けてくる。

視線だけ向けると大学生くらいの綺麗系の女。