イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。



「じつは昨日、先輩にジュースをかけちゃってね……」


理沙ちゃんに昨日のことから2年のクラスまで行った経緯とさっきの伊月先輩との会話を話した。

話しているときに何度も理沙ちゃんは驚いたような声を上げた。


さすがに呆れちゃってるのかな。

びっくりするよね。



「でも、優しい先輩でよかっ……」

「伊月先輩にジュースかけるとはさすが優乃だわ。勇者すぎ」

「え、あ、いや、わざとではないんだけど」

「だってあの伊月先輩だよ?」

「あの……?」

「そうだよね、優乃は知らないよね」

「なになに?教えてほしいっ」



理沙ちゃんはふぅと息を吐いてから口を開いた。



「伊月要先輩はね、いわゆる御曹司ってやつ。お父さんが社長で、まぁあたしらとは住む世界が違う人って感じ」

「同じ世界にいたよ?」

「そりゃそうだよ!たとえ話じゃん!それくらい価値観も違うし、普通なら関わることさえないような人なんだよ」

「そうなんだ…?」

「知らずに出会ってジュースぶっかけてたら、そんな実感ないよね」

「なんかチクリときました」


事実なんだけど、その事実が本当にやらかし度が高い。